この家を借りて、山の暮らしを教わりました

N.Sさん

大阪から移住してきて、最初は平坦部のアパートで暮らしていました。
6月に引っ越してきたこともあり、夏はとにかく暑く、2人暮らしには少し手狭で、次の住まいを探したいと思うようになりました。

もっと開放的な場所に住みたい。
家が密集していないところで暮らしたい。
そう思い、戸建てを探し始めました。

山間部には賃貸の一戸建てがほとんどなく、なかなか条件に合う家が見つかりませんでした。
そんな中、たまたまインターネットでこの家を見つけました。

内見の日は、公園で待ち合わせをして大家さんに案内していただきました。
大家さんが営むいちごの畑も見せてもらい、家までの道のりも想像していたほど遠くはなく、「山奥」という印象はありませんでした。

後から聞いたのですが、この家はもともと隣町から通うトマト農家の雇用人の合宿所として使う予定で、
一度きれいに掃除までされたそうです。
けれど結局、隣町から通うことになり、そのまま空いていたといいます。
そんな経緯を知り、不思議なご縁のようなものを感じました。

商業施設などがある平坦部までは車で30分ほど。
毎日通勤していますが、不便さは感じていません。
首都圏にいた頃は電車で1時間かけて通勤するのが当たり前でしたから、車で30分はむしろ近いくらいです。
インターネット環境も問題なく、仕事にも支障はありません。

もちろん、山での暮らしには都会とは違う現実もあります。
水は山水なので、出なくなることもありますし、水源には年に2、3回確認に行きます。
家の近くの設備も定期的にチェックしています。トイレは汲取り式です。

最初は、水やトイレの扱いなど、これまでの生活とはかなり違うことに戸惑いました。
給湯器が壊れたときは正直へこみましたし、ネズミが出たときはストレスにもなりました。
超音波の装置を設置して対策をし、今は落ち着いています。

それでも暮らしを続けてこられたのは、大家さんの存在があったからだと思います。
水源やタンクの掃除の仕方、トイレの処理方法まで、トラブルが起きるたびに一つひとつ丁寧に教えてくれました。

運転免許は移住後に取得したばかりの初心者でしたが、実は家の柵に車をぶつけてしまったことがあります。
怒られるかと思いましたが、大家さんは怒るどころか、紙に図を書いて地形を説明し、車の回し方を教えてくれました。
まるでお父さんのような存在です。
山暮らしに必要なことをたくさん教えていただき、本当に多くのことを学びました。

引っ越してからしばらくは、近くにある大家さんのいちご農家でアルバイトもさせてもらいました。
アルバイトや地域の清掃活動に参加する中で感じたのは、この地域に暮らす人たちは、
みんな自分たちのことを自分たちでやる人たちだということです。
誰かに任せきりにするのではなく、自分で動き、工夫しながら暮らしている。
その姿勢を、ここでの生活を通して学びました。

この家は、大工だった大家さんが20代前半の頃に自分で建て替えた大切な家だと聞いています。
その思いを感じながら、今ここで暮らしています。

この家を借りられて、本当に良かったと思っています。
これからも、この家を大切にしながら暮らしていきます。

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